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そして天孫降臨の地へ

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ひむか神話街道を自転車で巡る旅も どうにかこうにかグランドフィナーレとなりました。
その最終章にふさわしいと思いまして
以前から参加を考えていた「第2回ヒルクライム高千穂」に参戦したおハナシです。

スケジュール的なものと予算的なものにより前泊は延岡。そして早朝に高千穂の会場を目指しました。
早速駐車場にクルマを停めると あぁ…見るからに速そうな方々がウォーミングアップを始めています。
ヘタレのワタシは あっけなく戦意喪失…一気に心細くなりいてもたってもいられずに知り合いを探し回ります。

そうこうしているうちに今回一緒に出場する高千穂のお友達を発見。いやぁひさしぶりのごぶさたでした。
ちょっと前まではクルマを通してのオトモダチだったはずが…いつの間にか自転車のソレへ(笑)
脳ミソを占める割合としては「クルマは二の次になった」とお互いの現状を語りました。

それはそれとしまして
徐々に自転車が集まり 鍛え抜かれた肉体の方々が集まり始めると 開会式です。
どうでもいいことなんですけど
みなさんグローブをしていますので拍手が「ポンポン」という音 これが気になってしょうがない(汗)

開会式が終わるとパレードラン(多少長め+起伏あり)で天岩戸神社に移動します。
交通規制が行われていないはずなのに 自動車が少ないせいか信号無視も見受けられました…汗。
(信号のある交差点毎にスタッフが自転車の交通整理した方がよかったかもね)

大きな通りから小道へ入ってゆくと 天岩戸神社で安全祈願のお祓いです。
知らない小道はイイよねぇ…その土地で生活する方の呼吸が聞こえてきそうで ふんわり心地好い。

さぁ いよいよスタート。



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年代別にスタート地点に並び 今か今かとホイッスルを待ちます。ただただ緊張。
今回の作戦としましては「前半とにかく体力温存 そして貯めた足で後半の難所に備える」というもの。
よぉし 準備も仕掛けも上々で あとは走って出たとこ勝負…とまぁそんな感じ。

でもね いざスタートとなると まわりのみんながビューっと行っちゃうの。
え?いきなり?
「おい ちょっと待てよ!」の古典的表現が脳裏をよぎります(笑)

で 追いかける追いかける。初めて走るところですからペースなんて分からない。
それでもやっぱり競争なので とにかく追いかけなきゃしょうがないのです。ホントに焦りました。

嬉しいのは地元の方々の声援。頑張れという言葉ひとつでも素直に嬉しい(ニンマリ)
小さな子どもが手を振る姿もほほえましい。だけどもレースは容赦なくひたすら続くのであります。

ペダルを踏み込む力が強くなってくると そこでガーミンさん「心拍数高くなってまっせ~」と。
えぇ 分かってまんがな。でもな まわり見てみ。みんな必死にペダル回してるやん…な?
「心拍数高くなってまっせ~」
えぇい 分かっとるわぁ~っ!!と心の中でこっそり叫び まわりに気付かれないように平静を装う。
「心拍数高くなってまっせ~」

…。

コースの半ばに ちょっとばかり下りもあるんです。
でもねみんな休まず 下りもペダルを回しちゃうの。で つられて回して心拍数が下がりません(苦笑)

終盤に差し掛かると途端に勾配がきつくなり 心も体も挫けそうになって もう無我夢中。
ガーミンさんが「あんたぁ仕事もそんくらい頑張りや~」と言ってたような気がして頭も混乱。
傾斜の厳しい坂道の袂にある表示「あと500m」が見えた。
よしっ!あともう少し!…ん?足を回せどもゴールは近付きません。
え?え?なんで?ガーミンさんで距離を確認すればわかるはずなのに…できない。もうキツくてキツくて。
しばらくすると「あと300m」の看板が。
うへぇ…まだあと300?マヂで?うわぁ…もうダメ。
いろんな言葉が頭を駆け巡り それでもなお足を回せども なかなか終わる気がしないのです。

あ…たくさんの人影が見えた!もうすぐだ!頑張れ俺!
たくさんの拍手が聞こえる。



「あと100m!」

は?

「あと100m!頑張って!」

は?

そのあとゴールまでの記憶はほとんどありません。
ゴール後にペダルからクリートが抜けるのかどうか分からないくらい膝がガクガクでした。

あ…やっと終わった。




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想像していたよりも辛いヒルクライムでした。
練習不足に反省するも とにかく終わった安堵感で心晴れ晴れでございます。
あぁ~まわりの景色ほとんど記憶にないや(笑)というのが直後の感想。

気候にも恵まれ 運営の皆さんの熱い思いを感じて そしてまた地元の声援も受けました。
自分自身にも頑張ったなぁ…と気持ちよく会場を後にすることができましてホントに嬉しく思います。

関係者のみなさんホントにありがとうございました。
 
次回のさらなる盛り上がりに期待しています。

それから一緒に走っていただいたSさん兄弟と従兄弟さん。お世話になりました。
高千穂はとっても良いトコロですわ。
今度はゆっくりと景色を楽しみながら 山々を駆け巡りたいと思っています。

そして長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。



※写真の一部は高千穂町観光協会からダウンロードさせていただきました。ありがとうございます。

by garage-reading | 2014-05-28 23:55 | 自転車のある暮らし