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「水五訓」の作者は?

昨日の続きですが 図書館の使い方として
「そんな資料は無いということを調べる」こともあるそうです。

で 資料が無いのは…
いろんな会社の『社訓』で有名な「水五訓」

一、自ら活動して他を動かしむるは水なり

一、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり

一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり

一、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり

一、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり 
  雪と変じ霰と化し疑っては
  玲瓏たる鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり


この「水五訓」
いちばん身近な通説は豊臣秀吉の懐刀として有名な『黒田如水』
そして 中国の明代の儒学者『王陽明』のようではありますが…。

そこで「水五訓」の作者につい
て著者は国立国会図書館で司書に聞いてみたという。

すると
①百科事典 ことわざ・故事成語 ②黒田如水関係資料
③水に関する説話 地方伝承についての資料
④王陽明関係資料 ⑤中国古典に関する索引類
⑥治水・利水に関する資料(中国および日本)
の点から調査しましたが該当する典拠は発見できませんでした。

ということです。

見つけるという仕事もタイヘンですが
無いということを証明する仕事は気が遠くなりそうですね。

例えは悪いのですが
自分がやっていない冤罪を晴らすというのと…似てます?

天晴れ 国立国会図書館司書!∑d(゚∀゚d)スゴスギ!!!

以上
図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」
(千野信浩著/新潮新書)

からでした。

by garage-reading | 2009-03-18 21:35 |